障害者雇用のお給料はどれくらい？
高収入の職業などを具体的ご紹介！

障害者雇用におけるお給料は、法律によって保護されています。
障害者差別解消法や障害者雇用促進法などの法律によって、障害者の雇用における権利や保護が定められています。

障害者雇用の対象者は？

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所有者を実雇の対象としています。

障害者雇用の平均給与

障害者雇用のお給料には、いくつかの要素が影響を与えます。

一つは障害の程度や種類です。

種類によっては変動があり、重度の障害を持つ方は、その特性に応じた配慮やサポートが必要となり、お給料にも反映されることがあります。

また、雇用される業種や職務内容も重要な要素です。

平成30年度障害者雇用実態調査結果を引用して、障がい別に平均賃金・多い職業を解説していきます。

身体障害者の雇用

身体障害者の１ヵ月の平均賃金は、215,000円です。
※超過勤務手当を除く所定内給与額は204,000円

週所定労働時間別

通常・30時間以上　248,000円
20時間以上30時間未満　86,000円
20時間未満67,000円

職業別

事務職　32.7％
生産工程の職業　20.4％
専門的・技術的職業　13.4％

知的障害者の雇用

知的障害者の１ヵ月の平均賃金は、117,000円です。
※超過勤務手当を除く所定内給与額は114,000円

週所定労働時間別

通常・30時間以上　137,000円
20時間以上30時間未満　82,000円
20時間未満　51,000円

職業別

生産工程の職業　37.8％
サービス業　22.4％

精神障害者の雇用

精神障害者の１ヵ月の平均賃金は、125,000円です。
※超過勤務手当を除く所定内給与額は122,000円

週所定労働時間別

通常・30時間以上　189,000円
20時間以上30時間未満　74,000円
20時間未満　51,000円

職業別

サービス業　30.6％
事務職　25.0％
販売職　19.2％

発達障害者の雇用

発達障害者の１ヵ月の平均賃金は、127,000円です。
※超過勤務手当を除く所定内給与額は123,000円

週所定労働時間別

通常・30時間以上　164,000円
20時間以上30時間未満　76,000円
20時間未満　48,000円

職業別

販売職　39.1％
事務職　29.2％
専門的・技術的職業　12.0％

専門的な知識やスキルが必要な職種では、それに見合った高いお給料が支払われることがあります。
さらに、雇用形態や労働時間もお給料に影響を与えます。
調査結果障害によってはフルタイム働けないなど、時短になる場合が多々あるので、どうしても給与が低くなる傾向にあります。
それをふまえて、正社員やパートタイムなどの雇用形態や週の労働時間数によって、支給されるお給料の額が変わることもあります。

給料の高い障害者雇用の求人は？

障害者雇用のなかでも高収入の職種もあります。

プログラマー

障害者雇用の求人の中でも、プログラマーは高給与の職種です。
プログラマーは、ソフトウェアやアプリケーションの開発やプログラミングに従事します。
プログラミングスキルを持つ障害者にとっては、需要の高い職種であり、優れたプログラミングスキルを持つ人材は企業にとって貴重です。

ITサポートエンジニア

障害者雇用の求人の中で、ITサポートエンジニアの給料は比較的高い傾向があります。
障害者雇用において、ITサポートエンジニアは需要が高く、コンピュータやネットワークのトラブルシューティングやユーザーサポートを担当します。
IT分野の専門知識や技術スキルを持つ障害者にとって、給料の高い求人の一つとなるでしょう。

技術職・デザイン系など

障害者雇用の技術系やデザイン系における給料は、一般的には個人のスキルや経験、所属する企業の規模や業界によって異なりますが平均的に高いといっていいでしょう。技術職においては、個人のスキルや経験が重要な要素となり、技術の専門知識や実務経験が豊富な場合、給料は高くなる傾向があります。

バリスタ

意外なのはこのバリスタ。コーヒーショップでのバリスタ職は、障害者雇用の求人として人気があります。
バリスタは、コーヒーの淹れ方やラテアートなどのスキルが求められます。
バリスタの仕事は一般的に給料が高く、特に高品質なコーヒーショップやカフェでは、経験とスキルに応じて報酬が増える場合もあります。

障害者であっても、高いスキルを持ち、需要のある業界で働くことができれば、給料は高くなる可能性があります。

障害者雇用の具体的な職業

では給与にこだわらず、障害者雇用の具体的な職業をあげてみます。

データ入力・処理業務

障害者の方々にとって、データ入力や処理業務は適した職種の一つです。
コンピュータや特定のソフトウェアを使用して、データの入力や処理を行います。
高い注意力や正確性が求められるため、障害を持つ方でも得意な場合があります。

カスタマーサポート

障害者雇用において、カスタマーサポートの仕事は重要な役割を果たします。
電話やメールなどを通じて、お客様からの問い合わせやトラブルシューティングに対応します。
コミュニケーションや忍耐力などのスキルを活かし、優れたカスタマーサポートを提供できます。

軽作業・物流

軽作業や物流の仕事は、障害者の方々にとって適した職種の一つです。
商品の仕分けや梱包、倉庫内の移動などを担当します。
体力や動作の柔軟性が求められるため、障害を持つ方でも適応できる場合があります。

ファイリング・文書管理

ファイリングや文書管理の仕事は、障害者雇用の選択肢として考えられます。
書類の整理や保管、データベースへの入力などを担当します。
正確性や細かな作業が求められるため、障害を持つ方に適している場合があります。

各職種には、障害者の方々が活躍できる特徴があります。
希望や能力に合わせて、最適な職種を見つけることが大切です。

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支援や助成金

障害者支援制度や助成金を活用することで、金銭面のサポートを得ることができます。

自立支援給付金

障害のある方が自立した生活を送るための経済的な支援として、障害者自立支援給付金が提供されることがあります。
給付の対象や条件は国や地域によって異なります。

医療費助成制度

障害を持つ方の医療費を助成する制度があります。
例えば、医療費の一部を補填する助成金や、障害に関連する治療費や医療器具の負担を軽減する助成金などが提供されることがあります。

障害年金

障害年金は、障害のある方に経済的な支援を提供する制度の一つです。
障害年金の支給額は、障害の程度や収入状況によって異なります。
一般的に、障害の程度が高いほど支給額が増えることがあります。

障害者自立支援給付金や就労支援給付金などが含まれる、障害のある方が自立した生活を送るための経済的な支援が行われる、障害者総合支援法に基づく支援制度が存在します。
障害者雇用で就業するにあたって収入的に不安な方はご自身や家族の状況に最適な支援制度を見つけ、積極的に利用することをおすすめします。

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いかがでしたでしょうか。

• 身体障害者の平均給与額は約21万円で、その他の障害の方は約12万円前後です。
• 高収入の職種もあり、スキルや資格などあれば就業可能です。
• 金銭補助制度などの支援制度を活用することで、収入の向上が期待できます。

以上を考慮し、自分に合った学習や就職活動を進んでいただければ、と思います。